奈良市議会 2008-12-10 12月10日-02号
過去の感染爆発事例、全世界で4000万人が感染、死亡したと言われるスペイン風邪や100万人が死亡したと言われる香港風邪から90年、40年を経過し、周期性を懸念してか、市民の間でも動揺が広がっております。一説にはマスクが品薄で値上がりしているとも言われております。マスコミの報道とは裏腹に、市民にとって的確な情報が得られないこともその一因ではないか。
過去の感染爆発事例、全世界で4000万人が感染、死亡したと言われるスペイン風邪や100万人が死亡したと言われる香港風邪から90年、40年を経過し、周期性を懸念してか、市民の間でも動揺が広がっております。一説にはマスクが品薄で値上がりしているとも言われております。マスコミの報道とは裏腹に、市民にとって的確な情報が得られないこともその一因ではないか。
1957年のアジア風邪では約7,700人、1968年香港風邪以降約2,000人が日本国内で亡くなりました。幸いに、香港風邪以来パンデミックは起きておりません。高病原性鳥インフルエンザが近年東南アジアやヨーロッパにも拡大しました。日本でも、ことし1月に高病原性鳥インフルエンザが宮崎県で3件、岡山県1件の感染が確認され、万全の防疫体制がとられたところであります。
これまで大流行したスペイン風邪、香港風邪、ソ連風邪のような人間のインフルエンザは豚を介して、鳥のインフルエンザが人間のインフルエンザに変異したものであることがわかっております。豚は、人間と鳥の両方のインフルエンザに感染すると、それぞれの遺伝子が豚の体内で集合し、組み換えが起こり、病原性を増した新型インフルエンザに変化して人間に感染しております。
1957年(昭和32年)のアジア風邪、1968年(昭和43年)の香港風邪の流行でも、世界で約100万人の方が死亡しております。「風邪」と表現いたしましたが、すべて当時の新型インフルエンザでございます。 近年、東南アジアを中心に鳥インフルエンザ、中でも強い病原性を示す、高病原性鳥インフルエンザが流行し、「高病原性」と申しましたけども、この「高」というのは高いという意味です。